学校ビオトープ >>>


 「ビオトープ」とはドイツ語でのビオ=「生き物」のトープ=「住むところ」という意味で、砂漠であろうと部屋の中であろうと全ての環境に対して使われます。しかし日本では「自然復元事業」や「新しく自然環境を創造する事業」に使われることが多いようです。
 私達の会では「学校ビオトープ」とこの「ビオトープ」とは区別しています。環境教育として使われる「学校ビオトープ」は「自然との接触」よりも、「生態系を勉強」を進めながら「設計」、出来上がってからの「管理」や「観察」そして更に自然を「つなげ、増やす取り組み」など長期にわたって断続的に、愛情と責任を持って関わっていくことが大きな目的です。
 ここでは子供達の発足(ただの思いつきとは違いますよ)で色々な試みが出来ます。勿論失敗は許されますが、その原因を考え解決をしていくという姿勢を是非身につけていってもらいたいものです。
 「学校ビオトープ」には全校で、また保護者の方や地域の方々が一緒になって取り組んで頂ければと思います。海外では荒れた学校がビオトープによって立ち直ったという事例も報告されています。私達は「学校ビオトープ」を通して環境ばかりではなく、現在失われつつある多くの大切なことを学べると信じています。


【埼玉県入間市立東金子小学校の場合】
 「先生達の勉強の年」「子供達PTAの勉強の年」「設計、施工の年」と三年間掛けて計画的に取り組んできた、まさに理想の学校ビオトープ。「ナチュラルアイ」を見てビオトープを創りたいと熱望していた児玉先生。丁度入間支部では学校ビオトープをテーマに勉強会を始めていた時でした。
 私達にとっても初体験。三年間お付き合いさせて頂き多くのことを学びました。勿論本部やビオトーププロジェクトの方々の助けがなければ到底出来なかったことと思います。
 東金子小学校の子供達は確実に「生態系の知識」「自然観」が違います。児玉先生の言葉をお借りすれば、「自然に関して多くのことをを語れる」のです。受験には直接役立たないかもしれませんが、沢山の貴重な体験と財産を得たのではないでしょうか。


ビオトープ授業
「どんな生き物を呼びたいか」


ビオトープ集会
「こんなビオトープにしたい」


ここに池が出来るよ。


ビオトープ造成工事開始
建設委員長(吉田さん)、機械で作業開始


池づくり
「土を入れて池の形を作るよ」


池づくり
「池底を踏み固めます」


池完成
「設計図のように出来たね」


枕木を使った観察路完成


植木の穴掘り
「硬くて大変だよ」


植樹
「元気に育ってね」


完成
「春の芽吹きが楽しみです」




【埼玉県入間市立東町小学校で、学校ビオトープ作りスタート!】
沢山の生き物が集まるといいですね。


@大きなひょうたん型の池を掘りました。


Aシートを張って水漏れを防止します。毛布はシートの保護の為。



Bシートにはり付ける土が滑り落ちないように、荒縄を結んで池の中に垂らします。

C支援授業
 池に水辺の植物を移植、林にそだ積み、植樹などをしました。どんな植物をどの様に植えるか、よく勉強してから取り掛かりました。当日は市内の学校から多くの先生方がみえました。
 今は冬の作業中。芽吹きがの春が楽しみです。